正直な答えは「使い方次第」です。用途を聞かずに数字を出す人がいたら、それは当て推量です。当社にできるのは、寿命を実際に決めている要因をお伝えすることです。それが分かれば、自社のパックが本来の寿命を全うしているかどうか、ご自身で判断できます。
寿命を決めるもの
月数ではなくサイクル数
ドレスパックはカレンダーではなく、動きによって劣化します。同一のパックでも、3交代のラインに付いたものと開発セルに付いたものが同じ時期に同じ状態になることはありません。ケーブルの定格がサイクル数で表記されるのも同じ理由です — 規定半径で500万曲げサイクル、規定のメートルあたり角度で100万ねじりサイクル、というように。
実際の設置でのメートルあたりねじり
最大の変数です。±180°/mの定格のケーブルが、それより短い自由長で設置されていれば、毎サイクル定格以上を要求されていることになります。その場合、寿命はゆるやかにではなく急激に落ちます。ルーティングの原則をご覧ください。
環境
熱はシース全体を一斉に劣化させ、スパッタは点で破壊し、クーラントや洗浄薬品は選択的に侵します。高温の溶接セルにあるパックと、同じパックが組立セルにある場合とでは、寿命の観点では同じ製品ではありません。
消耗品を消耗品として扱っているか
保護スリーブ、コルゲートチューブ、チューブプロテクタは交換を前提に設計されています。壊れるまで放置すれば、その下のケーブルパッケージがダメージを受け、パック全体が早期に廃棄になります。パックが本来の寿命に届かない理由として最も多く、そして直すのが最も安上がりな要因です。
自社のパックがどの段階にあるかを知るには
- 特定の箇所だけ硬化・白化・変色したシース — 局所的な熱劣化
- クランプ部の潰れや圧痕 — 芯線移動。たいていはストレインリリーフの問題
- 再起動で消える断続的な異常 — 導体の一部が破断し、ときどき接触している状態
- 片側だけ擦り減ったコルゲートチューブ — 次はケーブルに達する擦れ箇所
- 明確な漏れではなく、継手のにじみ
最も重要なのは断続的な電気系の異常です。誰かがパックを点検するまで、何週間もコントローラの側が疑われ続けるのがこの異常です。
パックの寿命を使い切るには
- カタログの平均値ではなく、実際の設置が与えるねじりで仕様を決める
- 保護スリーブとチューブは故障してからではなく、計画的に交換する
- 点検を記録し、傾向を見えるようにする — 1回の摩耗は観察、同じクランプで3回目は設計問題
- 自社のパックに合ったスペアパーツを手元に置き、計画交換を発注リードタイムにしない
交換が正解になるとき
導体が1本切れたパックは修理できる場合もあります。しかし全長にわたってシースの劣化が出ているパックは、パッケージ全体が環境要因による寿命の終わりに達したことを示しています。その状態で1本を修理しても、稼げるのは数週間で、数年ではありません。どのみち交換するなら、そのパックを殺したルーティングを変えるべきかどうかを見直す好機です。
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