スタッド溶接
スタッド溶接は、溶接の問題である前に供給の問題です。ガンには電力と制御に加え、スタッドを一本ずつ確実に送り続ける供給が必要で、セルが無介入で1直を走りきれるかどうかは送給ホースが決めます。ホース内で詰まったスタッドは、断線したケーブルと同じだけ確実にラインを止めます。
この用途が要求するもの
- スタッドが停滞も転倒もしない、曲率の揃った送給ホース
- ガンに見合った容量で、送給ラインと分離された電力・制御配線
- スタッド配置に特有の短く速い動きに耐えるパッケージ
- スパッタと熱が集中するガン側端部の保護
- 送給と電力をそれぞれ独立して交換できること
ベッカーの作り方
送給経路
送給ラインは束の中のもう一本のホースではなく、工程部品として扱います。スタッドが全経路で姿勢を保つよう曲率を決め、ロボットの動作でその曲率がサイクル途中に変わらないようクランプします。送給が電力・制御と同じパッケージを共有する場合は分離し、独自の経路でストレインリリーフを設けます。
ガン側の端部
第6軸ブラケットはロボットのフランジごとに選定し、ガンの取付が再現するようにします。最終区間は保護スリーブで覆い、クランピングリングは束全体を締め付けるのではなく、各心線をその径で保持します。
送給装置
ベッカーは、自動車生産で確立された送給装置とガンを用いるスタッド溶接セル向けにドレスパックを製作しています。StanleyやNelsonの設備を含み、インターフェースやホース仕様は既知の条件です。
同じセルでスポット溶接も行う場合
ボディショップのセルでは、同一または隣接するロボットがスタッド溶接とスポット溶接の双方を担うことが少なくありません。両方のパッケージを同時に仕様化すれば、予備品、コルゲートチューブ径、クランピングリングがセル内で共通化され、在庫が二重になりません。スポット溶接もご覧ください。
関連する用途
溶接 ・ セルフピアスリベット ・ ねじ締め ・ 補修部品