スポット溶接
スポット溶接は、ドレスパックにとって最も過酷な用途です。ガンは大電流と冷却水を要求し、セルは高い打点数をこなし、一打ごとに脇を通るホースへスパッタが飛びます。ロボットラインの予期せぬ停止の最大要因はケーブルの損傷であり、それが最初に現れるのがスポット溶接セルです。
この用途が要求するもの
- 溶接電流に見合った断面積と、連続屈曲に耐える極細素線構成の一次導体
- 床が濡れてから気づくのではなく、監視できる冷却水の往きと戻り
- ガンとワークの脇を通る区間へのスパッタ保護
- 基部だけでなく各軸でケーブル束を保持するストレインリリーフ
- 保全枠内で終えられる交換作業
ベッカーの作り方
パッケージ
ガン搭載型スポット溶接は、Complete Dress Pack と LHMS が想定して設計された用途の一つです。LHMS はFANUCと共同開発した閉じた密閉構造で、ロボット機種ごとの調整を必要とせず、ガン搭載型スポット溶接構成における平均復旧時間は15分以下と文書化されています。休憩時間内に終わる交換か、1直を失う交換かの違いはここにあります。
スパッタと熱
スパッタの飛来経路にかかる区間はレザースリーブで覆い、パッケージを分解せずに交換できます。コルゲートチューブ、プロテクター、クランピングリングは、カタログ上の平均値ではなく、そのセルが実際に発生させる熱量に合わせて選定します。
引き戻し
RoboRoc は、密閉チャンバー内のフェイルセーフ圧縮ばねにより、溶接シーケンス中もパッケージを治具から離して保持します。失われうる空気源はなく、毎月張り直す部品もありません。
セル全体
チップ整形と冷却水監視もベッカーが供給するため、スポット溶接セルは一社から揃います。ガンへ供給するドレスパック、電極形状を保つチップドレッサーとチップチェンジャー、そしてキャップ脱落を約300ミリ秒で通知するCool Controlです。